柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

イギリスとアメリカのアートセラピー

一昨日のこと
「ペンス副大統領夫人 アートセラピー普及に向け視察」
というニュース報道があった。

25年もの間、美術教員だったカレン夫人は
ご自身が設立した財団で、アートセラピーの
普及活動をしているらしい。

著名な方にアートセラピーを語っていただけることはとてもうれしいし、
自分たちの活動が認められたような気がして誇らしい。

数年前には、イギリスのキャサリン妃が
ロンドンにある「The Art Room」という、
子どもたちのためのチャリティのアートセラピー活動に
携わっていることも報道された。

日本ではまだ整備されていない
アートセラピーだけれども、
クエストは20年かけて、
卒業生たちと共に、
「それまでに無かった場を創りだして」来ました。

子どもたちの自由な表現のため
高齢者の生きがいのため
一般社会人のためのアートワークカフェ
中越地震や東日本大震災の被災児童のため
その他にも、いろいろと。。。。

こうやって、言葉だけではない、
非言語で分かち合えるアートを
体験できる場をますます広げていきたい。

先日教育関係の週刊誌の取材を受けた際に、
「最近は、美術教育が見直されている」という
うれしいニュースを聞いた。

一時は「総合の時間」という物議を醸したカリキュラムで、
術の授業がなくされてしまったこともあった。

今では、ダンスは必修になったようだし、
「表現することを通しての教育」が
少しずつ再開されているらしい。

子どもたちの特権は、自由な表現。

その自由が、社会性に成り代わってしまうことで、
その自由さは「幼稚」という評価に変わってしまった。

でも、幼稚は無邪気さだし、純粋さでもある。
混乱した社会を生きるための大事な力の一つでもあるのだ。

アートは自己表出。
外界を上手に写し取るだけのものではなく、
内的な見えない世界を自由に表現することで、
心の傷を癒し、心を育て自己一致をしていく助けとなる。

だからこそ、アートセラピー!なのだ。

週刊教育資料
*柴崎のインタビュー記事はこちらで読むことができます。

投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長

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