柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

ギリシャの女神 ハルモニア

クロコディオス

少し前の事ですが、ハーバード大学現役男子学生による、ア・カペラ合唱団のコンサートに招かれました。

年間200公演も行い世界ツアーを行うほどの実力と人気があり、日本にも毎年来日公演を行っている、「 ハーバード・クロコディロス 」

長年に渡って、国際交流事業の一環として支援している、一般財団法人生涯学習開発財団が招聘しています。
http://www.gllc.or.jp/

クエストのアートワークセラピストの資格認定をしてくださっている、内閣府所管の法人です。

2011年の東日本大震災の時には、来日時に慰問コンサートを行ったり、今回も熊本に行ってコンサートをしています。

何よりも、素晴らしいハーモニーだけでなく、ユニークでコミカルな表現は心をとらえステージに目を奪われてしまった二時間でした。

日本各地に、そのハーモニーを届け、ひと時のやすらぎと調和を私たちに与えてくれている。

 

古代ギリシャの神々には、神々しい神もいれば、人間味あふれた、いや本当にそれでも神なのか?と言いたくなるような神々もいる。

美の女神と言われたアフロデティの娘に、ハルモニアという女神がいます。
ギリシャ語で「調和」の意味があり、ハーモニーの語源となっている女神です。

ハルモニアは、その名が示すのとは違い、婚礼の際に神々から送られた首飾りが様々な禍の基となってしまったり、生まれた子供たちがことごとく不幸な死に方をしてしまう。

 

だからなのだろうか、、、、

 

辺野古への基地移設に関して、日本政府が沖縄県を提訴した。
お隣の国は、南シナ海を制するための強引な主張を繰り広げている。
さらに近くの隣国は、列島に向けてミサイルを何度も発射している。
調和しているはずだったユーロにも、激震が走る。

同じ地球に住まう人類がハーモニーを奏でることが出来ないでいる。

ハーモニーは、違いを受け入れることから始まる。

相手に合わせることではないし、自分色に染めていくことでもない。
違いを受け入れ、尊重しあう事で、そこには得も言われぬ美が生まれていくのだ。

人間はそれを知っているはずなのに、個人を超えて組織や国という単位になるとその人格が変わってしまう事が多い。

 

やはり、調和はまず自分から。

今日の一日は、組織の誰かではなく、私自身でいたい。

自分の心の内に調和を創り出していかなければ。

今日の一日を、クロコディロスの歌声のように奏でられたら、と心から思う。

 

投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長