スタッフブログ「アートと暮らす」

自分らしく生きることに携わる仕事

こんにちは。スタッフのYokoです。

みなさんの日常にはさみはありますか?

よく使う方、そうじゃない方

はさみ 切る道具

何を切ってますか?

封筒・切り抜き・髪・昆布・布・草花etc・・・

切った後、どんな気持ちを味わいますか?

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「危ないからやめよう」

場を作る時、特に命に関わる現場

このアイディアは多くの方が持つものではないでしょうか?

幼児と高齢者の現場においては、「安全」という意識はとても高く持つことが

必要と私自身思っています。

高齢者 特に認知症傾向が高い場合、ふと目を離した途端に

何かを口に入れようとする。その時の体の動きは本能からなのでしょう。

それまでのその人とは思えない位の速さです。

 

 

この「危ないからやめよう」という視点は、

本人にも提供する側にも安全でありますが

それは同時に刺激を奪う行為にもなる場合もあるかと思います。

 

高齢者のみなさんにアートセラピーを提供していていつも思うことは

「覚えている」と言うことです。

和裁をやっていた方の糸結び目や糸捌きの見事さ

筆を持てば、確かにもう字は崩れてしまっていても、何かを書く

ほんの些細な事かもしれませんが、

そこにその方の言葉では語りきれない「人生」の輝きが現れてきます。

しかしながら、環境によっては「輝き」を表現できる場が失われてしまう。

私たちアートセラピストはこの「輝き」をどれだけ引き出せる場作りをするか。

その為に必要なことは・・・

 

「はさみ」

目も見えにくいし、細かいことは難しい。 手を切ったら危ない。

そこを丁寧に伝えていくプログラム作り、同じチームの仲間との連携

だからこそ、繰り広げられる見事な表現の数々。そしてその集中力。

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同じ切り方の紙をまるでゆっくりとスライドするかのように重ねた女性は

「ここがね。。もう、ここがミソなのよ!」と嬉しそうに笑う。

きっとこれまでの人生で、この感覚、この笑顔、何度も何度もきっと。

その満面の笑みから、その女性の少女時代までを思い浮かべることが出来てしまう。

 

 

何もなかった真っ白な画用紙が、瞬く間にみなさんの豊かな表現が

輝く世界になっていく。

「自分らしく生きる」がここに輝く!

人間は最後の際まで、創造し続けるのだといつもいつも思います。

 

アートセラピーを提供している時にいつも大切にしていること

「危ないからやめよう」の視点の、逆側から世界を見る。

「安全に楽しんでもらうにはどうしたらよいだろか?」

そこのことを学べる場はあまりないように思います。

 

 

「安心安全な場作り」

これはクエストのアートセラピーのどの現場においてもっと大切にしていることです。

それは環境やプログラムそのものもそうですし、提供する側=セラピストのあり方もそうです。

場作りの視点やプログラムについては「アートサポートコース」

提供する側のあり方については「アートアウェアネスコース」で学びます。

 

「あと4年で100歳なのよ。」とその女性は見事に今を表現する。

最後まで自分らしく生きる。

誰もが願う事でしょう。

出会う方の人生のほんの一部の側面からかもしれませんが、

そのことに携われるアートセラピストとは、

誇らしくそして素晴らしい仕事だと思います。

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投稿者:yoko

シニアと幼児向けアートワークセラピストでレイキティーチャー。現場や日常での出会いを中心に、感じたことを 言の葉にしていきます。