猪狩   宏美

私の心も、みんなの心も大切にする

女性

猪狩 宏美

プロフィール

・内閣府所管(一財)生涯学習開発財団認定 マスター・アートワークセラピスト
・元公立学校図工科教諭
・3児の母

現在の活動

「おたもあ商店」で乳幼児の親子、幼児、小学生のアートワークセラピーのサポート活動や、不定期で聴覚障がいをもつ幼児対象に、造形イベントの講師をしています。

子育て中心の毎日ですが、学びを深め、少しずつ活動の場を広げていきたいです。

クエストでの学びで役に立ったこと

数年前まで、「忙」の漢字の通り、まさに心をなくして日常に流された生活を送っていました。毎日のタスクを消化することに必死でした。

仕事も子育ても中途半端な自分に感じられ、常に自己嫌悪。「理想の母親」「理想の自分」になれなくて、随分長い間モヤモヤしていました。

そんな自分を変えたくて、クエストの講座説明会へ。一歩足を踏み入れると、「ここは、心を大切にする場所なんだ。」と、今まで味わったことのない心地良さを感じました。

こんなあたたかな空気をまとう人に自分もなりたい、と受講を決意したことが昨日のことのようです。

受講当初、「怒り」をテーマにアートした時のことです。感情を押し殺している自分がそこにいました。「良い人に見られたい」、そんな考えに振り回されて、他人軸で生きてきたことに気付きました。どんな気持ちであれ、「私はこんな風に感じている」と、受けとめることが、自らを大切にする一歩であると実感できたことは、大きな学びでした。

クエストで学んだ2年間は、アートを通して自分を再発見していく貴重な体験の連続でした。また、子育てに追われていた自分にとって、「私」でいられる時間は、とても贅沢で新鮮なものでした。応援してくれた家族にも感謝ですね。

一方、自分と向き合うしんどさを感じることも、多々。ちょうど長男の受験や思春期なども重なり、様々な悩みも絡まって、涙したこともありました。

それでもこうして今があるのは、クエストで「“ありのままの自分”を信じる」という大切な力を育むことができたからだと感じています。「理想」から解放され、大分肩の力が抜けて、楽になりました。

現在、お母さんとしてのウエイトが大きい日々ですが、焦らずに、私らしくアートや人と関われたらと思います。

私の心も、みんなの心もふわっと受け止めていくことを大切にしながら、あたたかな場を創り出していける人になっていきたいです。発展途上の自分を楽しんでいこうと思います。