特別植物が好き、と言うわけでもないのだけれど、
オフィスにも、自宅にもいくつか鉢が置いてある。
スタジオにある大きめの鉢は、創業当時からある「社長の木」。
勝手に名付けただけで、本当の名前は知らない。
もう、鉢を変えてあげないとかなり窮屈そうだ。
卒業生からもらった小さな鉢は、一度だけ鉢替えをした。
元気にオフィスの玄関を飾ってくれている。
増えすぎて困ってしまったイモ科の観葉植物には、
毎日水やりを欠かせない。
そして自宅にもいくつか。
寝室あるものは、もうずいぶん前から、
たぶん20年くらい前からのひと鉢。
観葉植物の定番の、スパティフィラムだ。
覚えている限り、鉢替えもしていないし、
土を入れ替えたのも数回だけ。
よくぞ、枯れずに今日までボクの部屋の中に
生き続けてくれている。
しかしながら、ここ数年は、
葉の張りもなく花もほとんど咲かない。
それでも、寝室に緑があるのは、なんとなく安心する。
そのスパティフィラムが、
今年は、いくつもの花を咲かせている。
本当に、いくつも。
「再生」
こんな言葉が浮かんだ。
ここ数か月、何かと、トラブルが続いた。
自身が招いたこととはいえ、
腹を立てたり、反省したり、
自らのふがいなさに幻滅したり、
うまくいかないことばかり、と心の中で嘆いていた。
周囲でも、体調不良を訴える人が
次から次へと現れる、、、、、、様な気がしてしまう。
厳しくも試練を与え続けられて来たのだけれど、
こんなサインも届いていた。
上手くいかないと、
闇の側面にしか目を向けられなくなるけれど、
やはり東洋の教えは知恵があふれている。
一極二元論。
闇はそれだけで存在するわけじゃない。
もちろん、光だって影がなければ輝かない。
スパティフィラムよ、
君の届けてくれたサインに力づけられました。