Vol.20 子どもの視点

「子どもの詩を次に引用する。子どもの詩は大人の見逃している真実をズバリと言っているので、私は大好きである。(灰谷健次郎編『お星さんがひとつでたとうちゃんがかえってくるで』理論社刊より 中谷実君の「おとな」という詩である)

だれか人がくると
ぼくをみて
「大きなりはったね」
「もう何年生です」
「こんど三年」
「そう早いもんね、こないだ一年生やと
思っていたのに」
といってあたまをなでてくれる
おとなは
みんなおなじことをいう

(出典)「老いる」とはどういうことか 河合隼雄 講談社+α文庫

この詩を読んで遠い遠い子どもの頃の自分を思い出しました。「子ども」の「わたし」、「クラスの大勢の中」の「わたし」ではなく、「いろんな気持を抱えている」今の「わたし」という人間に関わってくれる大人がいてくれていたら。。って。どこかでこの少年のように「みんなおんなじことをいう」そう感じてどんどん冷めた目を育てていった私がいます。
子どものクラスで大切にしている事。それは「子ども扱いしない」という事。名前を呼び、目を見て問いかける。寄り添い続ける。自分が認められているという感覚を通して、子供たちは世界でたった一人である「わたし」を育てはじめていくように思います。(Staff Y)