2020/3/17 Vol.30 一緒に

「アートセラピーでは、その人がいまどのようなイメージをもっているのかを、絵という紙の上に視覚的に認められたイメージへと移し変えることができます。そして、単に思考上の観念や身体上の感覚であったものを絵や作品という具体的な形にすることで、治療者はその人のイメージを共有することができ、一緒になってその内容について吟味していくことが可能になります。
 患者/クライアントは、アートセラピストとの4つの目を通して、今自分が捉われている点を別な視点で捉え直し、描かれた絵の中に無意識からのメッセージを共に読み取っていくなかで、いままで自分の中にあり、自分で気づかなかった側面や可能性を探っていくことができるのです。」

出典)臨床アートセラピー 理論と実践 関則雄 著 日本評論社

「一緒になって」

全てはここに集約されているように思います。
評価でも判断でも指導でも指示でもなく。

抱えきれない思いやどうしようもない感覚や
言葉にならないいろいろな思いが
色・形・線  平面 立体とって
目の前に現れる

生まれたてのその表現を
一緒になって受け止めていく。

生まれたての子は一体どんな子なのかな。。。
何を感じていて。。何を思っていて。。
今どこにいあるのかな。

二人で話をする。話を聞く。問いかけをする。考えてみる。

沈黙という時間も味わいながら。。

一緒になって。。。

(Staff Y)