柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

絆 

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絆 について

ほとんどの人が、この文字を「きずな」と読むでしょう。
私もその一人。

ところが、河合隼雄の本を読んで知ったことだけれども、
平安時代の物語では、これを「ほだし」と、よむらしい。

ほだし、、、、この言葉から連想するのが、「ほだされる」
そう、「情にほだされる」という言葉。

ほだすとは、馬の足に絡ませて歩けないようにする綱のこと、だそうだ。

仏門に出家するときに親子の情などの「ほだし」が邪魔になる。
青年期の若者が、家から出て自立するときに、それまでの親子関係が
「ほだし」になる。

親子関係にあるものが、「きずな」なのか、「ほだし」なのか。

きずなが薄ければ自立しやすいというわけでもないだろうと思う。
きずながあるから安心して自立を目指し、ほだしがあるから、
自立していく努力が生まれていく。

さて、あなたの持つ関係性は「きずな?」「ほだし?」

参考『「老いる」とはどういうことか』河合隼雄

投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長