柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

支える人、寄り添う人、そしてチャレンジする人

28GROWTH

28年目のグロースセミナー。

 

子どもたちの自立を目的とした、
野外体験型のセミナーとして長年継続してきています。

 

考えてみると、四半世紀を超えて愛されてきている
プログラムということだから、そろそろ内容を
整理してまとめてみたいと常々思っていました。

 

先日、クエストの卒業生で、とある出版社で
編集を手掛けている女性に言われたことがあります。

 

「グロースを本にしてください」と。

 

以前からそんな話をしていたのだけれど、
その手立てもなく、また内容をどうまとめていいのかも
わからないまま年月が経っていました。

 

が、彼女の助言で、
節目となる再来年の30年目を目指して、
準備をすることにしました。

 

グロースセミナーを始めたきっかけは、
いくつかありますが、その一つにボク自身が、
子ども時代に経験できなかった自然体験を、
自分に体験させたかったということ。

 

もちろん、いわゆる「子ども向けの夏のキャンプ」、
ではなく、自己成長という心理トレーニングの要素を
取り入れてのものだったせいか、独自のプログラムとして
長年保護者や子どもたちに愛されてきているのだと思います。

 

今年のグロースセミナーは、
19人の子供たちとほぼ同数の大人がかかわりました。

 

40人近い大所帯ですから、ごく自然に役割が生まれてきます。

 

まず全体をサポートする人たち。

 

事前の下見、食事の準備、テントやマウンテンバイクなど
様々な道具のチェックなどなど。

 

子どもたちとの直接のかかわりは少ないけれども、
絶対に必要な人たち。この人たちがいなければ、
グロースセミナーはありえない。

そもそも、士幌のオヤジたちがいなければ、
グロースセミナーは存在しなかった。

 

それから、子どもたちに直接かかわり寄り添う人たち。

 

この人たちは、プログラムの経験者で、
さらに自分自身もグロースセミナー出身者。

子どもたちに何かを教えるのではなく、
ひたすら子どもたちが決めたことに寄り添います。

 

山登りをすると決めたのなら、
その実現に向けてどんな困難もいとわずに
実現に向けて寄り添います。

今回も、マウンテンバイクに乗ると決めた
小学1年生と2年生が、坂道を降りる恐怖で
足を震わせていても、彼らが決めたことの
実現に向けて一途に寄り添い続けました。

 

そして、ボクの役割はビジョンを描きチャレンジし続けること。

 

子どもたちの可能性を信じ、
子どもたちがボクたちの未来であることを確信し続けること。

 

ドラマは毎日起きて、その毎日がボクたちに
とってとても大きな学びとなる。

 

このグロースセミナーは、子どもたちのための
プログラムにとどまらず、そこにかかわるすべての
人たちにとっての価値ある時間になるのです。

 

あらゆるプロジェクトは、支える人、寄り添う人、
そしてチャレンジする人たちで成り立っているのかもしれない。

 

ボクはただ現場でこのセミナーをやり続けてきただけなのだけれど、
このことを、プロの目できちんとまとめてもらえるのを楽しみにしています。

 

9月18日のファイナルまで、あとひと月ちょっと。

 

子どもたちに会えるのが楽しみです。

投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長