柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

愛語

aigo

「人々を慈しみ念(おも)うこと、まるで赤ちゃんに対してのような思いを
持って語ること」

これは、道元禅師の「愛語についての教え」です。

人々を仏道に導き救済するための4つの方法のひとつです。

「好んで愛語する」ことは、セラピストにとって大事なレッスンのひとつかもしれませんね。

いや、セラピストだけでなく、家族や身近な人たちに愛語を口にすることは、

自分の心も周りの人の心も喜びにあふれていくでしょう。

 

早速、今日は あの人に!

 

 

道元禅師~いのちある限り好んで愛語すべし 『正法眼蔵』

愛語と言うは、衆生を見るにまず慈愛の心をおこし、
顧愛(こあい)の言語をほどこすなり。
おおよそ暴悪の言語なきなり。
世俗には安否を問う礼儀あり、仏道には珍重のことばあり、不審の孝行あり。
慈念衆生(じねんしゅじょう)、猶如赤子(ゆうにょしゃくし)の想いを蓄えて
言語するは愛語なり。
徳あるは褒むべし、徳なきは憐れむべし。
愛語を好むよりは、やうやく愛語を増長するなり。
しかあれば、日頃知られず見えざる愛語も現前するなり。
現在の身命の存ぜらん間、好んで愛語すべし、世々生々にも不退転ならん。
怨敵を降伏し、君子を和睦ならしむること、愛語を根本とするなり。
向かいて愛語を聴くは、おもてを喜ばしめ、心を楽しくす。
向かわずして愛語を聴くは、肝に銘じ、魂に銘ず。
知るべし、愛語は愛心より起こる、愛心は慈心を種子とせり。
愛語よく廻天の力あることを学すべきなり、たゞ能を賞するのみにあらず。

投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長