スタッフブログ「アートと暮らす」

「写真を撮ることは発見すること、絵を描くことは創造すること」

こんにちは、マッキーです。

先日、セルフポートレートの記事をあげましたが、最近なんだか写真づいております。

この写真展もすばらしかった!

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『写真家 ソール・ライター展』

写真展では、何度も何度も「たまんねーーー」と(言葉は悪いですが。心で)叫んでいた私。

第一線のファッションカメラマンとして活躍したソール・ライター。
しかし、ある時商業写真から退き、世間から姿を消します。
そして、自宅近くを散歩しながら、ただただ「自分の写真」を撮るようになります。

朝、いつもの道を散歩しながら、本屋へ行く。
その途中でコーヒーを。
その途中で写真を。

そんな変わらない生活を50年も。

傘越し、窓越し、ガラス越し、鉄橋越し、柵越し、鏡越し、、、
彼の、そういったいろんなもの越しに見る視点はとても静か。

彼の写真を見ながら、
私はたった一人でこの光景を見ているんじゃないか。
そんな気持ちに何度もなりました。

そして、彼は絵を描くことも好きでした。

画家志望だった彼は、神学校を辞め、
厳しい両親に反対をされ、家を出ます。

そして、それから毎日絵を描いた。

写真展には彼の絵も展示してあります。
それはコーヒーを待つ間に描いたというくらい、
ささいで、小さくて、
そして、とても美しかった。

“絵が好き、写真が好き”

そんな私と彼のささやかな共通点。

そして、そんな人は他にもたくさんいるのかもしれないなー、
そう思っていたら、
思わぬすてきな言葉に出会いました。

「写真を撮ることは発見すること、
   絵を描くことは創造すること」

あぁ、まさに!!

いつも感じることですが、
同じ道を歩いていても、カメラを持っている時と持っていない時では、
見える世界が違うんです。不思議なことに!

「探し出す」のとも違う。
「生み出す」わけでもない。
「在る」ものを「発見する」。

まさにそれが写真(私にとって)。

私のフォトのクラスでもやりますが、
たとえ同じ場所で写真を撮っても、
人によって写している世界は全く違います。

それは、つまり「その人がその世界で何を発見しているか」のあらわれ。

人には、誰にでもその「発見」する力があって、
その力を発揮すればするほど、
つまりは世界でたくさん発見をすればするほど、
その世界にいる自分の輪郭も強くなっていくのかもしれません。

(発見は大きなことでなくてもよくて。

日常のなかに潜むささいな美しさを発見しつづけたソール・ライターの写真はそんなことも教えてくれます)

私のやる「フォトアートセラピー」は、写真だけでなく、アートもします。

つまり、自分で「発見した世界」のなかで、自分らしい「創造」をしていく。

……そうか。

だから、私はこの「フォトアートセラピー」がとても好きだったのか。

 

フォトアートセラピーコース』
6/24(土)スタート
カメラ

 

 

投稿者:makiko ohashi

(一財)生涯学習開発財団認定マスターアートワークセラピスト、 NPO法人子ども未来研究所理事、フォトセラピスト、親子のアートセラピークラス「心のアトリエ」主宰