老いた時にあなたはどんなあなたでいたいですか?
老いた時にあなたは何を一番大切にしたいですか?
賑やかだった時間が、
作品を一人、また一人と紹介し承認をしていく度に
みなさん言葉少なくなっていく。
そしてただじっと、飾られていく様を見入っている。
終わった後に、はじめてワークに参加した職員の方が
忙しいなか戻ってきてこう言いました。
「感動しました。勉強になりました。ありがとうございました。」
そう短い言葉を下さって、また駆け足で自分の担当フロアへ・・
そして、一緒にこの時間を作り出したセラピスト仲間からも
「なんだろ。。。だめだ。。また涙が出てきてしまう。。。」
一体何が起こっていたのか・・・
みなさんが想いを込めて作られた
キラキラとした飾りをつけたフェルトのツリーを
一枚、そしてまた一枚と貼って合同画にして行きました。
見本などなく、テーマを伝えた後は
自分が思うように、こだわりを存分に、好きなだけ
1時間のワークの中で「自分」を現していく。
98歳の女性こう言いました。
「教会に通っていました。その時のことを思い出しました。」
「今どんなお気持ちですか?」
その女性のなんとも言えない澄んだ微笑みに、祈りとともにいる人生の
清らかな心に触れたような感じがしました。
一人の男性がこう言いました。
「みんな違うね。一人ひとりの哲学が現れているようだ。
これまでにいろんな事をみんな経験しているからこそだね。」
飾り付けの仕方も違えば、選ぶ飾りも違う。
そう誰もが皆違いの中で、自分の違いを輝かせて生きている。
私たちは誰もが老います。
不老不死の薬でもない限り誰もが老いそしてこの人生を終えていきます。
ですが、
老いてもなお、「自分らしく」ありたいと思い、
いつでも、その事を感じながら、そんな自分を輝かせながら
生きていたいと願っているのは・・・
老いているからだけでなく
誰もが 思っていることではないでしょうか?
ツリーという形で表現したあなたがここに現れている
あなたがここにいる。
そこにあるのは、ただ その存在が放つ 美しさ。
だからこそ
人は感動し、涙し、
自分の存在の豊かさをアートワークを通して
改めて自分がここいるということを受け取っていく。
みなさんは決して多くを語るわけではないけれど
アートワークの時間を通してとても人生の豊かさを
頂いているなと思います。
そしてその頂いたものは自分の心の栄養となり、
高齢者の方と共に、セラピスト仲間と共に
私もまた この時間に
わたしらしく わたしがここにいる。事を感じています。
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