柴崎 嘉寿隆ブログ「自分セラピー」

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』 

久々にムクムクとファンタジーを読みたくなってしまった。

ティム・バートン監督の映画が上映されていると、
テレビのCMでおかしな映像が流れていた。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

バートン監督は、数々のファンタジーを映像にしてきただけでなく、
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』とか『シザーハンズ』などの
オリジナルもある。
その中でもボクが大好きな映画は、『ジャイアントピーチ』。
一体何回観ただろう。

 

映画よりも原作を読むほうが好きなので、取り寄せて読んでみることにした。

この原作、ちっと変わっている。
何枚もの、写真がページに挟み込んである。
おまけに著者のあとがきによると、数枚を除いて全部がホンモノ?らしい。

 

ほんの少し体が浮き上がっている少女

少年が巨大な岩を持ち上げている写真

頭の後ろに大きな口がある女の子の写真

頭がない子供

黒目のない男の顔も。

 

挿絵じゃなくて、写真です。

 

あらすじは・・・・やめておきます。
映画を観るか、原作を読むか、不思議な世界に触れてみてください。

 

ファンタジーは子供じみていて好まないという人がたくさんいます。
現実的ではない話を真剣に読む気がしないという人もいます。
何度もこのブログで描いているけれど、心理療法家の河合隼雄さんは、
著書の中で繰り返し、「大人になってからこそファンタジーを読むべきである」
と力説しています。

その理由は、イメージの力が現実を生きる上でものすごく重要なことだから。

 

自分の目の前の現実にも、どうすることもできないような出来事が起きてしまう。
そんな時に、このイメージの力は、出口を見つけてくれるきっかけになる。

イメージの力は、思っている以上に私たちの人生を健康にしてくれるのです。
考えても結論の出ない事柄は、イメージの力に頼るのが一番。

 

原因を探すのではなく、そのことの意味を探す。

「どうして?」「なんで?」ではなくて、「このことの意味は何?」と。

 

だからやっぱりアート!がいい。

誰にでもできるイメージの力を養うトレーニング。

 

映画は、ティム・バートン監督の描いたイメージを見せてくれる。
でも、原作は、読みながらあなたのイメージが膨らむトレーニングになるのです。

 

イメージする練習は、たとえば・・・

 

幸せを感じる時に、心で見ている色があるとしたら何色?
どんな形?持ってみるとどんな感触?

 

未来を描いた時に見ている色があるとしたら、何色?形は?

 

こんな具合に、日常でトレーニングすることは簡単に、それも短い時間でできる。

 

さて、今朝起きた時のあなたの気分は、何色のどんなカタチをしてますか?

 
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投稿者:柴崎 嘉寿隆

クエスト総合研究所代表取締役  JIPATTディレクター(Japan International Program of Art Therapy in Tokyo Director)、 NPO法人子ども未来研究所 理事長