アートセラピーの輪 vol.24 | クエスト総合研究所

こんにちは。スタッフのようこです。

春一番？？なんて思うくらいの突風が吹いたかと思ったら
夜はぐぐぐっと気温が下がってみたり。。
三寒四温を繰り返しながら、もうすぐ春ですね。

季節を感じる。
高齢者施設のワークではとても大切なことです。

今回のアートセラピーの輪は
高齢者施設で活動を続けるアートワークセラピスト
また地域の子どもたちの美術鑑賞ファシリテーター
と、活動の幅をぐんぐんと広げている
クエスト自慢の理系女・・・

■河村　彩ちゃん

いつあってもこの笑顔。
とても明るい彩ちゃん
ワークはダイナミックさと繊細さの両方を持ち合わせています。
大学では醸造。以前のお仕事では顕微鏡の奥の様々な菌たちの世界を愛し・・

「ミクロの世界にマクロを見ていて
マクロの世界にミクロを見ているんです。」

ほほぉ〜　なんだかそんな言葉がサラッと出ちゃう所が素敵です。

そんな彩ちゃんとかれこれ出会ってもう6年以上
打ち上げだ！とお酒の席も何度も共にしていたのですが
聞いてびっくり!!

「もともと人間関係が苦手だったんですよ。
人と関わるとか。会社員時代、イマイチ人と
コミニュケーションが取れなくて飲み会とか
大っ嫌いで断り続けていたんです。」

びっくりぽん！！！

そんな彩ちゃんを変えたのはなんと・・
アートセラピーだったのだそうです。

「20代の頃だったんですけど。
これじゃいけないな。自分の世界が狭くなる。
答えを見つけたくてあれやこれや探していたら
偶然見つけた　アートセラピー。。
何で見つけたのはもう覚えていないんですけど。。」

ネットで調べて、ちょうどやっていたアートセラピーが
体験出来る無料講座説明会に参加。それがクエストとの出会い。
そしてその後クエストのワークショップに参加をしたのだそうです。
それもひとりで。。

「知らない人の中にポツンと一人入っちゃって。。。
もう苦手なシュチュエーションな訳ですよ。。。。」

あっ、物凄くわかります。
私もいきなり知らない人ばかりのところに行くのは
とっても苦手。。ましてや経験したことのない場所に
一人なんて。。。。（こころぼそいぃぃ）
彩ちゃん勇気の行ったことでしょう。。
帰りたくならなかったの？？

「確か素材が粘土だったかな。。
そのワークが・・とっても楽しかったんですよ。
最初は苦手な人たちだなぁ。。なんて思っていたのですが、
作品を最後に鑑賞する時間になった時に
なんだかわからないけど、勝手に涙が出てきちゃって。
物凄く感動して。。。」

・・・そうだったんだ。（うるうる）

「それで私はもう人間を嫌いになれないなって思っちゃったんです。
それからアートセラピーの勉強を始めて・・・。」

私も人付き合いができなくてアートでコミュニケーションを学んだから
その体験スゴくわかるな。。

「好きとか嫌いとか人を見る時に
アートセラピーを学んだからこそ
具体的にこれがどうとは言えないんだけど
目に見えていないもののほうが多いんだろうなって
思うようになりました。目に見えているものなんて
本当にわずかで。

人の気持ちは目には見えない。中身って捉えられない。
それを形にしなくても、あるんだって捉えることができるようになって
そしてその事を信じられるようになりました。」

彩ちゃん　アートセラピー学んで「今」どうですか？
生きるのは楽になった？

「楽になった。
緩んだり。広がったり。
自分の心をがちがちで囲む感じが
境界線がないわけじゃないんだけど、
きっちりしなくなって。。
いつでも形を変えられる。
そしていつもいつもその境界線じゃなくてもいいんだって
思えるようなったから。。」

アートセラピーを学ぶと
自分の心の領域がぐーんと広がります。
それは領域を広げるぞ！！っていう目的ではなくて
いろんな素材に触れたり、描いたり、破いたり、また作ったり
そんなことを知らず知らずに繰り返しているうちに
無意識とのキャッチボールをたくさんたくさんする。
使っていない心の筋肉を使えるようにしていくそんな感じかもしれません。
そのことが彩ちゃんの境界線のように・・
伸びたり縮んたり形を変えたり変えなかったりと
自由自在の自分らしさを形成することになるのよねと
改めてお話を聞いていて思いました。