● クエスト総合研究所NEWS 2021年1月号
新年あけましておめでとうございます。
新しい年は、めでたくもあり、感染者増大での不安懸念もある年明けでした。
緊急事態宣言も発令され、2月7日までは自粛が求めらるようですね。
医療現場の混乱、経済への影響、
それに対応する政府のバタバタ、問題は山積みですが、
私たちはこの問題一つ一つを、誰か任せではなく、
自分のこととして向き合っていかなければなりません。
あらためて、お前はどうしていくんだ?と問われているような気もします。
今日の私たちの踏み出す一歩が、間違いなく未来を創り出していくのですから。
●鬼滅の刃
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昨年末に『鬼滅の刃』の映画興行収入が歴代1位を獲得したと報道されました。
今までは『千と千尋』だったそうです。
以前、私はこの『千と千尋』のストーリー分析をしたことがあります。
ファンタジー作品としての一級品と感じ、
だからこそ多くの人の心をとらえたのだろうとその普遍性を読み解いたのです。
そして、「鬼滅の刃」はどうかというと、、、、、
多くの人に、この物語はなぜ多くの人の心をとらえるのか、
分析してもらえないか、と言われましたが、
「漫画が苦手で」と断り続けていましたが、ついに取り組むことになりました。
*ちなみに『千と千尋』もアニメーションでしたが、
分析の際は「脚本」が紹介されている本を取り寄せて文章で読みました。
現在、私のYouTube「しばしばチャンネル」において、
「鬼滅の刃を読み解く」シリーズを開始したところです。
とはいうものの、そもそも、私は漫画を読むのが異常なほどに不得意です。
まずは20巻までを大人買いして、自宅に届いたのが、12月の半ば。
年末年始のお休みの時期に読み進めようとしましたが、
現代段階で第5巻をうろうろしているところです。
うろうろしているという理由は、
登場人物の、見分けができずに、何度も繰り返して誰なのかを確認、
話の筋と絵の展開をうまくとらえきれないために、何度も読み返すことになる
などなど、結構苦労しています。
それでも、いくつか感じたことがあります。
チャンネルでも伝えていますが、
私たちの普遍的な心理を見事にとらえて離さない点いくつかあるということです。
●象徴としての鬼
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ただ、ワクチンはあくまでもワクチンであって、治療薬ではありません。
なんとなく、ワクチンさえできれば大丈夫、なんて楽観視している人もいるようです。
しかし、何かがあれば大丈夫、と、何かや誰かに期待していても、
それはしょせん、自分事ではありません。
期待からは、何も生まれないのです。
期待して、裏切られたり失望したことは誰にでもあるでしょう。
期待ではなく、自分がどう生きるのか、
自分はどうしたいのかを常に意識していくことが大切です。
私は、希望を持っています。
自分の未来に希望を持ち、そのための一歩を自分で踏み出せるよう、あれこれ考えます。
もちろん、人に頼ることもありますが、それは人に期待することとは違います。
自分自身が描く未来に希望を持ちましょう。
来年は、きっと今よりもずっとよきことがあるはずです。
●鬼退治
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もう一つの象徴として考えられるのは、私たち自身の内に潜む「闇」です。
ユング心理学ではこれを「シャドウ」と言っています。
自分自身ではあるものの、それを認めたくないために心の奥深くに閉じ込めた、
「もう一人の自分」ということです。
だれでも、これが自分か?と
驚くほどの自分が突然現れてしまった経験は一度や二度はあるでしょう。
聖人君子のような人の中にも、心の中には「闇」は存在します。
そもそも、ユングの考え方も、東洋の思想も「光」も「闇」もどちらも存在し、
お互いが補完しあっていると考え方があります。
これを「一極二元論」といいます。
闇がなければ光は単独では存在しえないし、逆もまた然り。
「私」自身を構成する心にも、
いいところもあれば認めたくない悪い部分も両方あって、
自分という存在があるということです。
『鬼滅の刃』に登場する鬼たちも、
主人公のこころの成長に欠かせない闇の部分ととらえることができます。
ひと鬼ひと鬼と向き合うごとに、
主人公の心が成長して行く物語ととらえることもできるのかもしれません。
なんてことを言いながら、まだ第5巻すら読み終えていないわけですから、
まったく的外れだとお叱りを受けるかもしれませんが、
今後もちゃんねるを通してこの分析を続けていく予定です。
●誰かではなくお前が!
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政府が緊急事態宣言を発令したから、ではなく、
今求められているのは、私たち自身の自主的で適切な考えや行動です。
誰かじゃなくて、お前が走れ!
これは、若いころ部活をやっていた時の先輩からの檄(げき)です。
新型コロナウィルスへの対応も、
誰かからの指示ではなく、私たち自身の心がけ次第です。
どうぞ、一日でも早く収束させることを、あなた自身の一歩で作り出していきましょう。
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